子どもたちの「考え方」を育てる幼児教育番組として、日本で大人気の「ピタゴラスイッチ」。この番組を制作するクリエイティブグループ「ユーフラテス」のメンバー・石川将也が、ユーフラテスが制作してきた表現と、それが生まれた過程について語る。また、ユーフラテスの映像作品を元に、独自の表現の作り方である「研究から表現へ」について紹介するとともに、ある研究対象から新しい表現を生み出す際に用いる「要素還元」や「捨象」という考え方も紹介。「引き算で表現を作ること」が独特な表現を生み出すということを、その他の「日本における捨象された表現手法」も例に紹介する。

石川将也
研究者、グラフィックデザイナー。クリエイティブグループ「ユーフラテス」に所属し、映像とグラフィックデザインを中心に活動している。

ユーフラテス
独自の「研究活動」を基盤として活動しているクリエイティブ・グループ。慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の卒業生により2005 年設立。研究によって得られた知見を用いて、映像・アニメーション・書籍・展示・テレビ番組・グラフィックデザインなどを通した表現の開発やメディアデザインに取り組んでいる。主な活動にNHK E テレ「ピタゴラスイッチ」の映像制作を始め「E テレ2355・0655」のディレクションや、同じくE テレ「大人のピタゴラスイッチ」「考えるカラス」の映像制作等がある。