ヴィラ九条山にレジデンス・アーティストとして滞在したファブリス・プランケット(演出/視覚&サウンドデザイン)は、≪ゆむ≫ 高山啓子と出会う。≪ゆむ≫はクラシック・バレーのテクニックを持ちながら、ネオ舞踏のパフォーマンスをしていたダンサーだ。二人はアルテセッシオというユニットを立ち上げ、Loss-Layersをレパートリーに入れる。この作品はファブリス・プランケットがはじめての日本で受けた印象が出発点となっている。音楽と映像のなかにうごめく≪ゆむ≫の身体。

強烈な視覚・音響の世界を提示しつつ、それを共有する観客の感性にその解釈を任せる作品である。

A.lter S.essio (アルテセッシオ)
Fabrice Planquette - ファブリス・プランケット(フランス出身、演出/視覚&サウンドデザイン)と Yum Keiko Takayama - ≪ゆむ≫ 高山啓子(日本出身、振付/パフォーマンス)の2人で構成されるユニット。2つの文化を交錯させることによって人間の在り方を問い、シャープで複雑な審美的表現を試みている。

作品はダンスパフォーマンスとフィジカルシアターの境界線にあり、その形態は写真、ビデオ、インスタレーションにも及ぶ。ヨーロッパを中心にカナダ、ブラジル、アジアなど諸国で様々な劇場や多様なジャンルのフェスティバルにて、作品を上演している。