1954年に公開された『ゴジラ』は、日本映画に「怪獣映画」という新たなジャンルをもたらしました。七十年にわたり原子力の脅威を体現し続けたゴジラをはじめ、モスラ、キングギドラ、ガメラといったさまざまな人気怪獣の誕生を見た「怪獣映画」は、『ドラゴンボール』から『ポケットモンスター』、近年では『怪獣8号』に至るまで、戦後のポップカルチャーに影響を与え続けてきました。「怪獣映画特集」開催にあわせ、本講演では、怪獣映画の研究者として知られるファビアン・モーロ氏を講師に迎え、怪獣映画の視点から日本の現代史を辿りなおします。