日本人の「男らしさ」のモデルと聞いて、あなたは何をイメージするだろうか。前近代における戦士としてのサムライだろうか。戦後期における仕事中毒のサラリーマンだろうか。日本の男性性といえば、とかく男尊女卑的なタイプがイメージされがちだが、日本の歴史を振り返れば、日本はヨーロッパの国々と比べて常に女性の地位が低かったわけではなく、男女のあり方も多様だったし、日本の男性たちも徐々に変わりつつある。日本における男性性の歴史と現状をテーマとする本講演では、男性性研究を専門とする多賀太関西大学教授を講師に迎え、ローラ・メルラ ルーヴェン・カトリック大学教授との対談を実施する。

プロフィール:
多賀太(たが・ふとし)
関西大学 文学部長・教育文化専修教授。専門は、教育社会学、家族社会学、ジェンダー学。著書に『ジェンダーで読み解く 男性の働き方・暮らし方』『男子問題の時代?』『揺らぐサラリーマン生活』など。

ローラ・メルラ
ベルギー、ルーヴェン・カトリック大学社会学教授。