柔道家が披露する「形(かた)」の実演と共に、それぞれの形に着想を得て生まれた楽曲を演奏する音楽パフォーマンス。作曲家ヤン・ロバンが当館で新作として発表する特別企画です。 

 

柔道家としての側面ももつロバンはかねてより、柔道の練習方法であり昇級試験にも用いられる様々な「形」に音楽をつけたいと望んでいました。本企画では、五つの形を元にロバンの他、日本人二名を含む作曲家たちが音楽を作り、プロの柔道家二名の「形」の実演とともに、現代音楽のアンサンブル・ミュルチラテラルが演奏します。監修は、フランスを代表する演出家リュドヴィック・ラガルド。 

世界一の柔道人口を誇るフランスで、1人の作曲家が抱く柔道への愛でスタートした本企画は、パリ2024文化オリンピアードの参加プログラムです。本公演を通して、スポーツ界と芸術界の交わりを新たな視点で見つめなおす機会を提供したいと願っています。 

 

曲目: 

馬場法子, 後の先の形 

Yves Chauris, 極の形 

Aurélien Dumont, 護身術 

Yann Robin, 固の形 

望月京, 投の形 

 

アンサンブル・ミュルチラテラル 

Matteo Cesari, フルート 

Bogdan Sydorenko, クラリネット 

Aurélie Saraf, ハープ 

Hélène Colombotti, パーカッション 

Nicolas Crosse, コントラバス 

 

Sébastien Michaux, 照明プラン 

Antoine Vasseur, 美術協力 

Marie La Rocca, 衣装 

Jérôme Tuncer, 音響・映像オペレーション