出演: 堀田真由、坂東龍汰、宮田俊哉、片岡礼子、篠井英介
製作: 2023 | 本編: 118分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕


上映日時:

・2023年12月6日 | 16h~

・2023年12月13日 | 19h30~(監督挨拶あり


作品概要

「バカ塗り」と表されるほど何度も漆を塗り重ねる津軽塗。その職人一家の家族ドラマをオール弘前ロケで撮影。津軽塗の制作過程、後継者不足が嘆かれている伝統産業の現状や世代間のすれちがい、多様化する生き方などをひとつひとつ丁寧に描き出す、感動の家族ドラマ。

青森県弘前市、高校卒業後にやりたいことが見つからなかった青木美也子は、スーパーで働きながらも津軽塗職人の父・清史郎の作業の手伝いをしながら、つつましく暮らしている。有名だった祖父に比べて、思うように評価されない清史郎は、高齢と業界の斜陽もあいまって、引退を考え始めている。美也子は唯一夢中になれる津軽塗の仕事を父から引き継ぎたいと思っていが、美也子を後継者としてみていない清史郎に反対され、なかなか踏み出せない。反対を押し切って美容師になり家を出た兄や、ひそかに片思いをしていた青年に背中を押され、美也子はひとつの大きな挑戦をすることに決める。





鶴岡慧子

1988年長野県生まれ。立教大学時代に万⽥邦敏監督に師事。東京藝術⼤学⼤学院映像研究科映画専攻に進み、⿊沢清監督に師事。卒業制作の初⻑編映画『くじらのまち』がPFFアワードのグランプリとジェムストーン賞の2冠に輝く。ベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭をはじめ各国の映画祭で上映され、エクアドルのクエンカ国際映画祭では主演男優賞を受賞する。台湾での劇場公開も果たす。⻑編2作目『はつ恋』(2013)がバンクーバー国際映画祭ドラゴン&タイガー賞にノミネート。PFFスカラシップ作品『過ぐる日のやまねこ』では、マラケシュ国際映画祭にノミネートされ審査員賞を受賞。⻄加奈子原作『まく子』(2019)では、⼤⼈でも子供でもない、11歳の主⼈公を瑞々しく描き、内外から高い評価を受ける。