岡山県備前市で生まれた「備前焼」は、釉薬を使わずに焼成される日本の陶器です。その歴史は1000年にわたり、「わびさび」の美学を象徴するものとして知られています。1200℃以上で7~12日間かけて焼成し、鉄分を含む赤茶色の色合いや、炭灰が自然に釉薬となる「胡麻」、稲わらを巻いて焼くことで生じる「緋襷」など、さまざまな独特の模様が特徴です。今回の展示では、見る人に自然と調和した美しさと永続的な魅力を感じさせます。